トレカ、遊戯王がルール改定
2017年03月13日
買取一時中止も落着き戻す
遊戯王のルール改定で、トレカの価値が激変するとしてネット上で大きな騒ぎとなった。買取り店の多くも一時、様子見のために買取りを休止した。しかし、マスタールールの変更はこれで4回目。各社は冷静に対応しているようだ。
コナミは公式サイト上でもルール改定を発表した
トレカの人気種『遊戯王』のマスタールール改定が正式に発表されたのは2月21日だが、2月17日にはSNS上に情報が流れていた。「遊戯王辞めます」「デッキが紙くず同然」など、ネット上でユーザーが反応を示し、取扱店も次々と「一時買取り中止」を告知した。
しかし、すでに市場は落ち着きを取り戻しているようだ。テイツーは正式発表後に一時買取りを休止したが、トレカ専門店「トレカパーク」は翌日22日の午後から、「古本市場」は23日の朝から買取りを再開した。
「マスタールール変更はこれで4回目。定期的に大きな変更が行われてきました。一時的に売りと買いが縮むことはあるかもしれませんが、年間を通して大きな影響はないと考えています」(トレカ事業部 野田孝志部長)。
販売価格2000円のカードが1200〜1500円程度に落ちたり、380円のカードが180円に落ちるなどしている(2月24日時点)が、ルール改定で逆にこれから「値上がりするカード」も出てくると話す。
カードボックスを展開するコモンプロダクツで、ECのカードボックスマーケットプレイスを管理する高木信也氏も、「一時的に価格調整のため買取りをストップしたが、すぐに再開した。これまでもルール改定の度に騒がれたが、ユーザーは着いてきている。長い目で見れば問題ないと考えています」と話している。
トレカ買取専門店「ドラゴンスター」を運営するジェイフードも、SNS上に噂が流れた17日の翌日午前のみ価格メンテナンスのため買取りを休止したが、午後には再開した。買値の変動は最大で50%程度。遊戯王に限っては18日以降販売が2割減で推移したものの見方は、前向きだ。新ルールにより新たなユーザーが流入してくることを期待していると話す。
411号(2017/03/10発行)2面