本格的に古着店を営みはじめた僕ですが、またもや壁にぶち当たります。それが競合古着店の存在です。そのエリアで先に営業していた米国古着店が、僕の出店を意識してか、店舗を増築しはじめます。それに負けじと、こちらも店舗の拡大(隣の空き室を古着店として併設)で応じます。そうこうするうちに、なんと別の古着店が出店してきました。そこはうちの店から徒歩10分ばかりの場所にあり、米国だけでなくヨーロッパの古着も扱っているみたいでした。えぇ......、と動揺している僕を横目に「また新しい古着店ができるってよ」なんていう噂も最近耳にしました。その情報が正しければ、今年中にも僕の店から徒歩3分ばかりのところにカナダ仕入れの古着店ができるらしいです。
差別化のため、あえて道具市場で買付け
競りの専門知識がなくとも、オンライン市場であれば簡単に参加及び落札ができる
(ほんとに古着ブームすごいな......)
とにかく店の差別化戦略を急ぐべきだと考えるようになりました。開店当初からうちの店は20代前後の若者をコアターゲットにしており、そこはすでに他の競合店と異なる点ではありました。他店舗はどちらも高単価な商品を揃えており、おそらくターゲットは30代以上といった様子です。でもそれ以外にも差別化要素は必須だろうと考え、僕は仕入れ先を開拓することにしました。
第569号(2023/10/10発行)19面