マクサス、ビデオチャットで査定!?
2017年05月11日
事前商品把握で効率アップ
家電をメインに出張・店頭買取など行うマクサス(東京都品川区)の、ビデオチャット型査定が軌道に乗った。同社が買取りを月間約300件行う中、これを経由した案件が3分の1を占めている。
セルライブを使うと、PCやスマホからワンクリックで査定に移れる(時間は原則事前調整)
サービス名は「SEL―LIVE(セルライブ)」。同社のバイヤーが、ユーザーのPCやスマホを通じてチャットで査定。そこで算出した金額通りで買い取る。事前に買取品の種類や物量を確認できるため、集荷に適する車両サイズや人員数を把握しやすいのが利点だ。「買取りにかかるムダを省き、収益化に繋げやすい」(関憲人代表)と話す。
買取りを効率化する一方で、商品の集荷は提携物流業者に委託。業者のトラック空き時間等を活用し、低コストでアウトソースしている。出張買取に要するマクサスの人件費も圧縮できるため、「セルライブを使った買取りは営業利益率10%を見込める」(関代表)。そのため、同サービスによる買取りを拡大する方針だ。
「チャットを通じて対面で買取成立しているため、提携業者の集荷の際も安心感があります。出張買取に抵抗がある方など、これまでリーチできなかった客層も取り込めそうです」(関代表)。
セルライブは、ソフトウェアやアプリのDL不要で利用可能(アップル製品除く)。WEB RTCという技術を使った。同社は特許も申請中と話す。
マクサスの今期年商は2億2000万円の見込み。
マクサス 関憲人代表
415号(2017/05/10発行)2面