ヒカカク!のジラフ スマホのCtoC「スママ」誕生
2017年08月30日
データ消去・動作確認で安全訴求
MVNOのSIMも提案
買取価格比較サイト「ヒカカク!」を運営するジラフ(東京都新宿区)が9月中旬、中古スマホCtoCサービスを開始する。
スマホのマーケット(スママ)のティザーサイトを既に公開している。ローンチは9月中旬になる見通しだ。
名称は「スマホのマーケット(スママ)」。iPhoneを始めとする中古端末の売り手と買い手を繋ぐ。売買成立時には同社が間に入り、売り手にはデータ消去を、買い手には動作チェック・除菌・修理等をオプションで提供。「従来のCtoCではハードルだった部分を当社が解消し、利用を拡大する」(麻生輝明社長)。また数社のMVNO事業者と連携し、買い手の中古端末に合うSIMの提案も行っていく。
こうした施策で2020年には年間100万台の流通を目指す。マネタイズは売り手からの販売手数料やオプション収入で、「これらを含み年間60億〜80億円の流通額を想定している」(麻生社長)。
安価な中古品や格安SIMの認知度・ニーズは高まりつつある。だが中古への動作不安や端末に合うSIMを選ぶ必要があることから、「ネットでスマホを買う人は2〜3%程度に留まる」(麻生社長)と推計。同社は動作保証やSIMとのセット提供を訴求し、ネット経由の購入を広げる。なお法人も売り手として出品可能だ。
スママでは、売り手の確実に売りたい要望にも応える。72時間以内に買い手が付かない商品に対し、ヒカカク!掲載業者による一括見積りも提供予定だと言う。
ジラフ 麻生輝明社長
422号(2017/08/25発行)4面