フジヤカメラ店マニア層がミラーレス購入
2018年11月11日
マニア層がミラーレス購入
主要メーカー参入が後押し
「眼レフにしか興味のなかったハイエン ド層がミラーレスカメラを購入するようになっています」と話すのはフジヤカメラ店(東京都中野区)の都築彦春部長。背景にはカメラメーカーの相次ぐミラーレス参入があるという。高性能なカメラ機能を付属したスマホの登場の煽りを受けてきたカメラ業界だが、新たなトレンドが生まれているようだ。
この秋にはキヤノン、ニコン、パナソニックが相次いでフルサイズのミラーレス一眼カメラ市場への参入を表明したことが話題になった。近年、写真共有サービス「インスタグラム」へ投稿するのにスマートフォンのカメラでは満足できない利用者が、高級カメラの入り口と してミラーレスを選択しているという。
2013年に「α7」を発表したソニーがシェアを広げていたが、各社がこの新しい需要獲得を狙う。ミラーレスカメラは従来、小ぶりで廉価なカメラとしてライト層に支持されてきた。しかし、ソニーの「α7」以降、製品レベルが格段に向上。使い勝手が良い上、画質も一眼レフに見劣りしないレベルになったという。
一眼レフカメラを売りにしていたニコンやキヤノンがミラーレスの生産に乗り出すことで、「ブランドにこだわりを持ちミラーレスを敬遠していた層が購入に踏み切るきっかけになった」と川口典秀課長は話す。新品中古両方を扱う フジヤカメラ店では、下取り交換で査定額を15%アップするサービスを展開してミラーレスへの買い替えを訴求しつつ、利益率の高い中古カメラを確保していく。
▲都築彦春部長(左)と川口典秀課長
第451号(2018/11/10発行)2面