テニスサポートセンター、中古ラケット在庫数1万本へスクールでの催事買取強化
2019年11月12日
中古ラケットの買取と販売を手掛けるテニスサポートセンター(運営:中山産業・東京都調布市)は2020年までに在庫数を倍増の1万本へと増やす計画だ。テニススクールでの催事買取を強化する。
同社は渋谷・仙川・三鷹の3つの実店舗とwebサイトで、中古ラケットを毎月500本販売する。現在の在庫数は6000本で主な顧客は50代前後の男性。
古物法の改正を受けて同社はテニススクールでの催事買取を強化しており、土日にテニススクールへ出張して生徒から不要になったラケットを買い取る。買取本数が二日間で100本に上ることも。催事買取は生徒だけでなくスクール側にもメリットがある。スクールでは新品ラケットの販売も手掛ける所が多く、催事買取による買い替え効果でラケットが30本が売れたスクールも現れた。同社は今後さらに催事買取の頻度を増やしていく予定だ。
同社が急ピッチで在庫数を増やす背景には同業の追い上げがある。中古スポーツ用品を扱うBOOK OFFのSUPER BAZAAR店にはラケットの在庫数が4000点以上あり、またヤフオク!では約5000点あると同社は見ている。通販事業部野呂貴弘氏は「ラケットに関してはどこにも負けたくない」と意気込む。
仕入れを強化するもう一つの施策として、同社はヤマトのドライバーが家までラケットを引き取りにいくシステムを導入した。これまで通販で購入した顧客に向けてチラシを配布しサービスの認知度を高める。「同業のネット買取では梱包や発送作業が伴ってめんどくさいという声をお客からよく聞く」(野呂貴弘氏)
通販事業部 野呂貴弘氏
第475号(2019/11/10発行)2面