仙台に古着店の出店増加
2022年10月03日
宮城県仙台市に古着店の出店が増加している。古着ブームが続く中、全国的に店舗を拡大していく企業が増加。東北エリアでの拠点として注目度が高まっている。近年では再開発が進み、さらなる人の流入が予想される。今、仙台の古着店で何が起こっているのか取材した。
東北エリアの拠点として注目が集まる
- 仙台出店企業一覧
3つの出店
強化要因
仙台に古着店が出店を強化している要因は3つある。1つ目は、東北エリアで最も大きい主要都市であり、人の流入が多いことだ。仙台市の人口は約109万6700人(総務省令和2年データ参照)と東北エリアでは最も多く、近隣の県からの出入が多いエリアとなる。集客が見込めるエリアであるため、魅力度が高いと言える。
仙台に出店した古着屋JAM仙台店の内観
2つ目は、寒い時期が長いため、コートなどの高単価商材が売れやすいことだ。コロナ以後、古着店の出店が増加する中で、レギュラー古着などは単価の下落が見られる。そのため、高単価商材の販売期間が長く販売に繋がりやすいエリアへの出店に繋がっている。
3つ目は、駅前など好立地物件の賃料が下落していることにある。コロナの影響で飲食店を中心に閉店が多くあったようだ。とある事業者は「賃料が約2~3割ほど下がっているように感じる」と話す。好立地物件の空きは中々見られないため、好機と捉えているようだ。
第544号(2022/9/25発行)18面