昨今は高齢者のみならず、働き盛りの世代で家をゴミ屋敷にしてしまう人が増えています。ゴミが溜まればゴキブリなどの害虫も発生し、近隣に迷惑がかかります。今回は賃貸ワンルームで起きたゴキブリの大量発生とその事後処理の事例をご紹介します。
ユーティリティーサービス(神奈川県相模原市)
大家の厚意で今も居住中
特殊清掃と遺品整理を得意としている
「人は見た目では分かりません。普通の会社員がゴミ屋敷に住んでいることもあるのです」。そう語るのは、ユーティリティーサービス(神奈川県相模原市)の榎本将之代表だ。同社は特殊清掃の高い技術を持ち、遺品整理やゴミ屋敷などを手がけている。榎本代表がその中でも忘れられないというのが、昨年手がけたワンルームの片付けと害虫駆除だった。
片付けを依頼したのは、相模原市にある賃貸マンションのオーナーだ。そのビルの1室に住んでいたオーナーのところへ、昨年の夏頃、複数の入居者からゴキブリが出るという苦情が寄せられた。そこで原因を探ろうと、1件1件訪ねて回ったところ、50歳前後の男性の住むワンルームがゴミ屋敷状態になっており、その部屋に大量のゴキブリがいることが判明した。
第544号(2022/9/25発行)23面