スター・マイカ、大塚家具とコラボで中古家具付マンション販売
2017年07月24日
不動産事業を行うスター・マイカ(東京都港区)が5月2日から、大塚家具と「リノベーション×リユース」をコンセプトとした家具付きリノベーション住居の販売を開始した。現在7つの物件で展開しており、内2件がすでに成約した。中古家具で魅力を増したリノベ物件が消費者を引き込む。
大塚家具のリユース家具を使ってステージングしたスター・マイカのリノベ物件
リユースであえて年代感を演出
スター・マイカと大塚家具は3年前からホームステージングの領域で協業を行っていた。
ホームステージングとは、家具や雑貨でインテリアコーディネートを行い、生活イメージを提案するサービス。大塚家具もこれまで新品家具を使ってスター・マイカのステージングを行っていたが、中古事業を始めたことで、リユース家具を使う運びとなった。
スター・マイカが扱う年間500件強のリノベ物件の内、例えばある都内のマンションは同コラボで、「ヴィンテージ+快適性」をコンセプトに生まれ変わらせた(写真参照)。
リユースのアームチェアや古材を使ったダイニングテーブルで、あえて年代感を演出。3ヵ月間販売が決まらなかった物件だったが、ステージングが効いて、「ぜひ、家具ごとほしい」とお客が購入を決めたと言う。
「トライアルではじめましたが、お客様の滞在時間が伸びたり実際の販売につながったりと良い感触。リユース家具によるステージングの量を膨らませていきたいという方針で検討しています」(松田明本部長)
「良いものを永く使い継ぐ住まい」
ホームステージングには、消費者の印象を高めて販売を促進する役割がある。限られた予算で見栄えを良くしようとして、イケアのような廉価な量産家具が使われていることが少なくない。
だが、大塚家具のリユース品は、高品質なものを専門職人がメンテナンスして再販しているもの。中には名作もある。同じ予算でも投入できる家具の品質が格段に上がる。品質保証も1年間ついており、お客が購入した後も安心して使うことができる。
〈キーワード〉ホームステージングとは?
家具や小物でモデルルームのようにインテリアコーディネートを行い、物件の魅力を引き出し演出する手法。
空の状態で売り出すよりも新生活のイメージが湧くため、買い手がつきやすくなる。そのまま家具付きで提供することも。売主にとっても買い主にとってもメリットがある。
419号(2017/07/10発行)24面