チケット売買講座(15) 最終回
読者の皆様こんにちは!早いものでコラムを掲載する機会を頂いてから一年半が経ちましたが、今回で最後の掲載となりました。今まで商品種別ごとに運用方法、真贋鑑定方法、売買価格相場や金券業界の情勢などをお話してきましたが、少しでも参考になるものはございましたでしょうか?
さて、この数年の間に金券業界も様々な商品や情勢などの流れが毎年毎年変わってきています。一部例に挙げさせて頂きます。
・売れ筋だった商品の使用方法が変わったことにより需要低下による極端な相場の下落があった(特に航空会社ANA株主優待券の株優使用座席数制限)。
・興行チケット(スポーツ、ライブ、イベントなど)に関しては店頭よりもWEB上での販売サイトによるCtoCの取引が主流になり、店頭での買取&委託販売持込みが激減した。
・ディズニーチケットなどQRコードなどを読み込まして使用し、その後に未使用品として持ち込むケースが増加した。(使用時に回収されないため)
・中国人爆買いの影響で売買価格相場が一部の大口客だけへ向けた相場になりつつある。
ただ、これだけでいうと商材が少なくなり、金券は難しくなったと言われる方もいらっしゃると思いますが、制限がかかった時ほど他社が手掛けない事をどのように扱うかにチャンスが潜んでおり、過去何回もそれに成功した実績があります。
上記のように扱いにくい商品が増えている一方、業界に入りまだ十数年と経験の浅い私から見てもわかるくらい、この数年で昔からの業界の「ただ買ってただ売る」というイメージを払拭する動きが活発になってきています。店頭での接客見直しやわかりやすいPOPなどを駆使して商品に付加価値を付けて販売する、メディアに積極的にアピールする、オリンピックなど先を見据えて両替による外国人客の取込みにも注力するなど、他社とのサービスの差別化を図り、企業努力をされている店舗による集客が目立ってきています。また、実際の店舗だけの運営ではなくWEBサイトなどの大幅改修に力を入れている企業も多くみかけます。
マルトクチケット
芳村隆夫 事業部長
<プロフィール>
富岡開発㈱が運営する金券ショップ。6年前に㈱甲南チケットから東京4店舗を事業譲渡後、2015年3月に屋号変更を行う。現在FC含め9店舗(東京・静岡)。
419号(2017/07/10発行)15面