ダンスリユース、「譲る人、受け取る人がWin-Winに」
2018年02月19日
ダンス用品の買取月間500点
ダンス用品の買取・販売を行う「ダンスリユース」が今、注目を集めている。事業を開始して約2年。現在は、月間300〜500点の商品を個人から宅配買取し、ネットオークションで販売している。
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ダンスリユースが取り扱うのは、主に大人のバレエウエア。クラシックバレエは今やヨガなどと並んで、大人の女性の趣味として人気があり、都内には多くのスタジオがある。代表の森山晶子氏が大人になって始めたクラシックバレエを、20年以上楽しむ中で発想したというダンスウエアのリユース。レッスンだけでなくウエアも色々楽しみたいという女性のニーズに応えたものだ。
ダンスリユースでは中古レオタードでも1点200〜500円程で高価買取する。それは、「どんなメーカーやデザインが人気なのか、常に現場に身を置いているゆえ売れる商品を的確に査定し、無駄の出ないオペレーションを徹底している」(森山代表)からだ。
売り手が商品を送る際、送料は売り手自身が負担する。HP上の申込フォームより申し込み、買取点数などの条件を満たしていれば発送方法が通知される仕組みだ。売り手に送料を負担させるのは、状態の良いものを送ってもらい、品物に相当する金額を払いたいという考えからだ。
「売る側にとっても、価値がわかる人に買ってもらえるという安心感があると思います」(森山代表)。
結果、売れずに廃棄する品物は非常に少なく、確実な差益を確保できている。
「ダンスウエアもその時々のトレンドがあり、1着の市場単価は1万円前後のものが多い。多くのウエアを試したい女性達にとっても、安い新古品・中古品を買うというのは選択肢の1つになる。またリユースを通して、捨ててしまうという罪悪感が無くなり、それが新しい購買意欲の刺激にもなる。譲る人と受け取る人、さらには業界全体がWin―Winの関係になることを目指しています」(森山代表)。
ダンスリユース 森山晶子代表
433号(2018/02/10発行)6面