ワウマ!、来年までにリユース流通150億円へ
2018年02月19日
中古購入客前年比233%と伸長
KDDIコマースフォワード(東京都渋谷区)は、運営するネットショッピングモール「Wowma!(ワウマ)」の中古出品を強化する。ワウマ!全体の年間流通額を2019年までに1500億円に引き上げ、その内10%(150億円)を中古品で売り上げたいと言う。
トップページ。ポイント還元率の高さが強み
元々は新品の取扱いのみを想定していたが、昨年8月のリニューアルを機に、中古事業者獲得に本格的に取り組み始めた。「他社のショッピングサイトを利用する大手企業にアプローチ」(江藤佳祐氏)し、いくつかの事業者が出店したが目標数には達していないと話す。
ワウマ!全体の流通額の成長率は前年対比140%に対し、リユースは166%。また、リユース品の新規購入ユニークユーザー数は前年対比233%。リユース店の出店を増やすことで、流通額の底上げを図る。
ワウマ!の強みは、KDDIのグループであること。出店者は「auのユーザー」という新しい枠組みで集客を行うことが出来る。ある中古ブランド大手の流通成長率は、3ヵ月で160%。「KDDI導線からの新規顧客の獲得ができたようです」(同氏)。
また、同社によるとauのユーザーの内、ワウマ!を利用したことがあるのは10%ほどだと言う。90%の伸び代を活かすため、今後はKDDIグループの連携を強めていく考え。例えば、ECサイトのauウォレットマーケットとポイントを共有する機能を追加する予定だ。
KDDIコマースフォワード ECコンサルティング部 江藤佳祐氏
433号(2018/02/10発行)6面