経済産業省発表、国内CtoC-EC規模9.5%増
2020年08月09日
国内CtoC-EC規模 9.5%増
安全取引環境の整備が課題
経済産業省が7月に「内外一体の経済成長戦力構築にかかる国際経済調査事業」を発表した。この報告書によると19年の、国内CtoCのEC市場規模は1兆7407億円と前年比9.5%増だ。
この拡大に貢献したフリマアプリ市場の成長では、総合プラットフォーマー、アニメ・本・ブランド品等の特定カテゴリー、ハンドメイドマーケットの3つに分類され、ハンドメイドにおいては海外での取引が盛んな様子から、日本でも今後拡大する可能性がある。
更なる市場規模の拡大を狙うために、1) 出品準備や発送手配の手間、「何が売れるかわからない」心理を解決し、売り手の数を増加させ商品の供給力を上げる 2) 一次流通と二次流通がデータを共通化することで統合的に運営するビジネスモデルを作る 3) 利用者層を年齢や性別による偏りが出ない構成にする、これらが今後求められるとした。
加えて、出品されたブランド品の真贋や不適切な出品抑制が課題だ。内閣府消費者委員会は、CtoCプラットフォーム事業者に対して保証制度や早期解決の工夫を求める一方、利用者に「基本的なルール」の遵守を求める。また、各行政機関・団体においては事業者と消費者の間に立ち、情報提供をする役割を担わせる姿勢だ。
第493号(2020/8/10発行)2面