横濱タイガーデンが語る、コロナ下の道具市場
2020年08月10日
10年先まで道具市のベースは手競り
関東最大級の道具市場として知られる横濱タイガーデン(運営:大雅興業・神奈川県横浜市)。コロナ下も休むことなく、手競りを継続してきた。4月は一時、出来高を3割以上落としたが、今また数字を盛り上げてきている。他所では道具市のリモート化も垣間見られるが、今後の運営の在り方については業界内での関心度は高い。木下徹社長に話を聞いた。
横濱タイガーデン 木下 徹 社長
家具家電の相場高騰「落札10万円が連発」
毎週火曜に中古家具・家電や雑貨等を1500点ほど競り、平均1200万円の出来高を上げている横濱タイガーデン。4月は業績を落としたが、7月の競りでは1650万円を上げるなど盛り返してきている。10万円給付金の影響か、高品質家電の需要増が影響し相場が上がっているという。
── 大勢が集う道具市でもコロナ対策と隣り合わせの運営が続いていることと思います。
木下 緊急事態宣言中も休まず運営してきました。当然人を集める側として、「マスクを付けましょう」「ソーシャルディスタンスをとりましょう」といった警告をしながらの運営です。実際には気になる物なんかに皆がワッと寄ってしまうこともあるんですけども...。ですが、来ている人には皆、ある程度の自己防衛をしてもらっているし、そのお陰で運営できているんだなと感じています。運営の難しさはありますが、皆商売の為に来てもらっている以上は満足するほどに買っていってもらいたい。正直今はこう伝えるしか、ほかありません。
第493号(2020/8/10発行)9面