中古自転車のサイクリーが成長路線に
2016年10月18日
新品180店と「買取パートナー制度」
豊富な在庫が揃うサイクリー世田谷店
スポーツ自転車とパーツの中古販売を行うサイクリー(運営:AIカンパニー、愛知県名古屋市)が復活している。一時は30店手前まで増えた店舗が22店に減り、縮小路線を辿るかに見えたが、「買取りパートナー制度」を開始。在庫調達の仕組みづくりに成功した。
2009年〜2010年頃の自転車ブームに乗って、スポーツ自転車の中古売買で勢いを見せたサイクリー。しかし競合の登場や自転車市場の縮小によって、在庫確保が思うようにできなくなった。
このまま個人からの買取りに依存していては在庫がやせ細るだけ。そう考えて開始したのが「買取りパートナー制度」だ。新品の自転車販売店で買替時に下取りをしてもらい、その手数料を還元する。昨年9月からパートナー店開拓を始め、140社180店と提携するに至った。
ハイエースに乗って全国津々浦々飛び込み営業を行い、門前払いされた店もあるものの、「北海道から四国、南は佐賀まで地域№3までのほとんどの店に参加してもらえるようになりました」(山本隆礼氏)
現在、買取全体の内、パートナー経由のものが30%を占めるまでに増加した。稼働率はまちまちだが、多い店は月10〜20台の下取り自転車を出してくれると言う。
新品と中古のウェアも販売
401号(2016/10/10発行)20面