住友商事、駐車場シェアに本腰
2017年01月26日
akippaと業務提携
住友商事(東京都中央区)が、駐車場シェアリングサービスに本腰を入れる。
自動車リース顧客の駐車場をシェアに活用する
同社は昨年9月末、同事業を運営するakippa(アキッパ)と業務提携。住友商事は子会社の住友三井オートサービスを通じ自動車をリースする顧客4万社に対し、2〜3月頃から駐車場の空き時間を貸し出す提案を本格的に行う。
顧客が所有する駐車場の空き時間の活用でシェア収入を得られれば、車両維持コストの低減に繋げられると話す。「土日はもちろん、平日に営業車が外回りする時間等も貸し出せます」(モビリティサービス事業部 北原顕氏)。アキッパにより各地の駐車場を使えるメリットもある。
遊休資産との親和性が高いシェアリングサービスへの参入で、顧客満足度を高める。同社は保有自動車約64万台を4万社にリースしているため、「今年中にアキッパ登録の駐車場数を2万〜3万ヵ所に引き上げられれば」(北原氏)と言う。
自動車業界は「所有よりもリースやシェア等の利用にシフト」(北原氏)し、国内のシェアリングサービス自体も普及している。そのため同社は、シェアビジネスを成長市場と見て注力する。「駐車場は関連する法規制がなく、シェアサービスとして取り組みやすい」(北原氏)と言う。
408号(2017/01/25発行)2面