「買取大吉」が1000店を突破

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「買取大吉」が1000店を突破

2024年12月10日

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買取専門店「買取大吉」の店舗数が1000店を突破した。店舗数の増加に伴い、直営店展開とFC本部を運営するエンパワー(東京都新宿区)の売上高が大幅に伸びている。2024年9月期の売上高は前期比74%増の810億円となった。金相場の高騰など市場環境が追い風のなか、CM等のマーケティング戦略が奏功し来店客数が大幅に増えている。これがFCの出店増加にもつながっているようだ。

エンパワー売上高は74%増の810億円

エンパワー 「買取大吉」の店舗数がFCを含め、1000店を超えた「買取大吉」の店舗数がFCを含め、1000店を超えた

エンパワーの2024年9月期の売上高は前期比74%増の810億円となった。増収の要因は、IKKOさんを起用したテレビCMやバレーボールの国際大会へのスポンサーシップなどによる認知拡大にある。金相場が高値圏で推移するなど外部環境も追い風が吹く。これらの影響で直営店の月間平均来店客数が250と以前の2倍に増加。来店客の約4割をリピーター顧客が占め下支えした。買取成約率は横ばいの8割程度という。

こうした集客面が好調なことを背景に、店舗数は今年7月に1000店を超えた。期末時点では1058店と前年から276店の増加だ。FC店が251増加しており、このうち約130を既存加盟オーナーによる追加出店が占める。「オーナーの方が来店客数の増加を肌で感じ、出店意欲が高まっている」(増井俊介社長)

買取りが好調なため、出口戦略となるブランド品等を競る自社運営の古物市場「大吉オークション」への出品数も比例して増加、月間の出来高は約30億円にのぼる。落札率は99%近いという。「オークションでは海外の参加者を中心に競り価格が高値となるケースが増えている。そのため買取価格もアップさせることができ、顧客満足度の向上やリピートにつながる好循環を生み出している」(同氏)と話す。

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第597号(2024/12/10発行)1面

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