GMOカーズ、C2C中古車売買で業界のIoTを
2017年08月15日
年内に1500台出品目指す
GMOクラウドの連結会社GMOカーズ(東京都渋谷区)が、7月4日中古車を個人間で売買できるフリマサイト「クルモ」をリリースした。
LINKDriveの車両診断画面
ユーザーは車の写真や情報を添え、プライシングをし出品。状態は自己申告することも可能だが、同社提携店で車両検査、チェックをし信頼度の高い出品データをアップすることも可能。
代金の支払いや、名義変更、輸送は同社が仲介する。ヤフオク!にも同時出品される。手数料は、成約時売・買手からそれぞれ5万5000円(税別、現在はキャンペーン価格)。メインの出品価格帯は70万〜80万円を想定し、年内に1500台の出品を計画する。
出品者は関東の40〜50代男性、購入者は地方住みの若者を想定する。「距離を走っていない、年式が新しい車は関東圏に眠っている。一方地方の若者は車を多用し、安くて良い車を買いたい需要が高い。そこをつなぎ合わせたい」(藤原呂也COO)。
同社は中古車の新たな流通を生み出すとともに、車業界のIoT化を進める。まずはGMOクラウドが開発した専用アダプタ(LINKDrive)を用い、遠隔で車両診断できる仕組みをクルモにも導入。同製品を車載コネクタに差し込むだけで、エンジンや車の内部の状態を専用アプリで確認できる。「整備工場など提携店での検査時だけでなく、その後のアフターフォローでも使える。ただ売買するだけでなく、車業界にITの風をふかせたい」。
藤原呂也COO(左)、鈴木剛氏
421号(2017/08/10発行)3面