《Sharing Economy》LEBER、アプリで遠隔医療相談
2018年08月31日
▲LEBERはユーザーが医師に医療相談できる"ドクターシェアリング"アプリ
アプリで遠隔医療相談
医師が空き時間活用し助言
遠隔で医療相談を受けられるアプリが「LEBER(リーバー)」だ。登録された医師が空き時間を活用し、患者の相談に対応するシェアリングサービス。医師不足や医療費高騰などの課題解決を目的に、AGREE(茨城県つくば市)が立ち上げた。内閣府が「近未来技術等社会実装事業」に採択するなど 、注目を浴びている。
同社は、茨城・千葉で在宅医療事業を展開している心臓外科医の伊藤俊一郎代表が昨年2月に創業した。今年1月にローンチしたLEBERは、8月現在で登録医師が55名、利用者によるアプリDL数が1500件に達している。子どもの急な発熱や成人女性の皮膚トラブル、風邪や頭痛など相談件数はこれまで約600件。内科や皮膚科など約20種類の診療科専門医が登録している 。
利用者はアプリ上で症状と部位を選択し、チャットボットとの対話で作られた問診表をアップすると、最短3分で登録医師が回答してくれる。疑われる病名の提言や、「自宅安静」「早期の病院受診」など助言ももらえる。また画像付きで市販薬の紹介や、地図付きで近隣の医療機関 ・ドラッグストアの案内も受けられる。利用料は100円 ~。
理学療法士で同社CMOの鈴木雄貴氏は 「助成金支援を受け、今後さらなるサービス成長を図り 、必要な時に必要な分だけの医療を受けられる仕組みを作っていきたい」と話す。
▲鈴木雄貴CMO
第446号(2018/08/25発行)7面