ブックオフGHD、従業員不正の再発防止策
2024年11月24日
買取と精算分けるPOS改修等を検討
ブックオフグループホールディングス(神奈川県相模原市)は11月12日、従業員による不正に関する再発防止策を発表した。
不正行為は26店舗及び1事業部に及び、従業員による架空買取り、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得がなされた。調査委員会は、組織的な内部不正は認められなかったものの、一定の不備があり、これに起因して不正行為等が発生したと指摘。再発防止策は、これらの原因に基づき策定した。
1つ目は店舗運営における業務ルールの見直しとシステム強化。買取と精算を分ける業務運用強化に向けたPOSの改修や精算機の導入を検討。店舗現預金の補充時に従業員個人口座の利用を廃止する。2つ目は業務統制に関するチェック強化。マニュアルの見直しや追加的なチェックを導入する。同一店舗長期在籍者並びに役職兼務者に対するチェックの強化を図る。3つ目は人員配置・評価基準の見直し。店舗人員の増強による役職兼務の低減や店舗運営組織内の業務点検担当者を配置する。最後にコンプライアンス・企業倫理向上を挙げた。
第596号(2024/11/25発行)1面