《Sharing Economy》ハウスドゥ、タイムルームを提供
2018年11月01日
不動産FC、時間貸し物件紹介
パーティー、会議に利用
総務省の統計(2013年住宅・土地統計調査)によると2013年度の総住宅数6063万戸に対し、空き家は820万戸と過去最高を記録。不動産FCを展開するハウスドゥ(東京都千代田区)は、住宅市場の社会問題の解決を図るとともに、賃貸オーナーや不動産会社の収益改善を目指し、入居者のいない空室や空きスペースを利用希望者に時間貸しする 「タイムルール®」を提供している。
物件・顧客情報管理、予約受付からクレジットカード決済、スマートロック (電子錠)による開閉錠などの業務をクラウド上で一括管 理するシステム「タイムルール®クラウド」を今年7月に正式リリース。現在関東・関西にある約20件の物件を対象に、空室・空きスペースの時間貸しを行っている。利用用途で多いのがパーティー、会議、撮影といった個人利用。オーナーや管理会社の要望に応じ、部屋のメンテや顧客管理、備品の手配やインテリアコーディネートの代行なども対応している。
実際にハウスドゥが運用を全て請け負った新宿区のある物件では、掲載2ヵ月目で通常賃料の2.5倍の利用料を売り上げるなど収益改善に寄与しているという。直営・加盟店含め全国に560の店舗を展開する同社は、年内に掲載100件を目指す 。
「収益が上がりにくい所、例えば地方の物件にこそどんどん成功モデルを作って行きたい」(FC事業本部 FC賃貸部 部長 阿部謙一氏)
第450号(2018/010/25発行)7面