オールストッカー、新興国の経済発展で伸びるマケプレ
2016年10月31日
日本の働く機械を150ヵ国に届ける
新興諸国の急速な経済発展と共にインフラ需要が拡大している。このビッグチャンスを捉えたのがソラビト(東京都中央区)だ。建設機械をはじめとした産業用機械のオンラインマーケットプレイスを昨年11月に立ち上げ、日本の中古機械を世界に届けている。
英語やタイ語、ベトナム語、中国語などに対応する産業機械のマーケットプレイス
ソラビトが運営する「オールストッカー」は、建設機械や農機、重機、運搬車両などを出品できるマーケットプレイス。日本の企業が出品した中古機械が、ここで日本含め世界150ヵ国の企業に購入されている。
取引されている商品の中古価格は平均300万~400万円、中には2億円という高額な機械もある。出品数は常時2000点あり、本格稼働した今年1月から毎月数十%のペースで計画通りに流通額を伸ばしていると言う。
新興国では廉価な産業機械の中古需要が旺盛で、日本はレンタル・リース会社を中心に、アップ品の売却需要が高い。これをソラビトはITの力でうまくマッチングさせた。
「アジアでスマホやネットが普及した今が、ITでプラットフォームをつくれるタイミングだと思いました」(日野太樹CFO)
中古機械を売買するリアルオークションは全国に存在するが、大型ゆえに競り会場までの輸送費がかさむという課題がある。オールストッカーはこの会場をオンラインに移し、中古売買に余計なコストがかからないように変えた。
402号(2016/10/25発行)20面