コメ兵新社長に山内祐也氏 創業家以外で初

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コメ兵新社長に山内祐也氏 創業家以外で初

2025年04月15日

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コメ兵ホールディングス(愛知県名古屋市)は、子会社で中核企業のコメ兵社長に山内祐也副社長が6月に昇格する人事を発表した。「KOMEHYO」店舗を運営する会社で創業家以外が社長に就くのは初めて。石原卓児現社長は、グループ経営に軸足を移す。また、生え抜き社員の抜擢も相次いでおり、ボトムアップでグループ会社の競争力を高める狙いがありそうだ。

コメ兵 山内祐也氏山内祐也

●プロフィール
1977年10月18日生まれ、岐阜県出身。2000年に法政大学卒業後、同年4月にコメ兵に入社しカメラ部門に配属。2019年K-ブランドオフ代表取締役社長(現任)、2021年コメ兵HD取締役、2023年コメ兵取締役副社長。2024年コメ兵HD常務取締役執行役員、ブランド・ファッション事業統括責任者。47歳。

コメ兵ではHD化したときからサクセッションプラン(後継者育成計画)を策定し、毎年見直しを行ってきており、今回の人事もその一環という。山内氏はコメ兵の社長就任に当たり「成長過程にいるなか、変えるべきことは変え、変えてはいけないことを見極めながらやっていきたい」と意気込みを話す。

為末大は大学の後輩
陸上選手で名を馳せる

山内氏は、岐阜県の出身で学生の時は陸上選手だった。100m走・200m走では中学時代に岐阜県トップ(東海地区で6位)、高校時代は東海地区でトップとなり、大学では全日本学生選手権200mで4位の成績を残した。世界陸上に出場し、銅メダルを獲得した為末大選手は法政大学時代の後輩にあたる。

そして2000年4月にコメ兵に入社。ただ、花形のブランド品部門ではなく、カメラ部門の配属だった。転機となったのは、2008年に起きたリーマン・ショックだ。翌年にマーケティング強化の一環で営業企画部門の立ち上げに関与、2013年に経営企画部に異動した。

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第605号(2025/04/10発行)9面

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