アンティークハウスポートベロ、修理や加工の独自スキルで差別化
2025年02月21日
アンティーク店が多数集まる岡山県で、約50年にわたり営業しているのがアンティークハウスポートベロ(岡山県岡山市)だ。同店は創業当初から英国ヴィンテージ品を輸入し、顧客の声を聞くなかでアンティークステンドグラスの取扱いも開始。今では売上面でもステンドグラスが大きく貢献しており、修理や加工などのスキルを生かして同商材の取扱いを継続していきたい考えだ。
ステンドグラス特徴のアンティーク店
店は約50年続く
同店は英国から直輸入したガラス・照明・金具・食器類等のアンティーク品を揃え、在庫数は約1万点に上る。仕入れ先は英国に限定し、当初は南部の保養地を中心に買い付けていたが、徐々に北上して今ではスコットランドの近くで行う。現地ではアンティーク商の後継者不足などが影響し、買付けが難しくなってきているため、日本国内の過去の取引先から下取りするケースも最近はあるという。同店は工房も含めると3つの棟からなる大きな店構えだが、売上の8割がネット販売で、その販売先は北海道から関東、中部地方まで広範囲に及ぶ。「ネットでは細かなキズや質感などが伝わりにくいため、LINEで頻繁に写真を送るなどして丁寧なやり取りを意識している」と金森いず美代表。
第601号(2025/02/10発行)6面