ハウマッチ、シニア会員制度で囲込み成功
2017年03月06日
年金受給日に合わせ10%オフ
静岡県内で金券ショップや総合リサイクル店を展開するハウマッチ(静岡県静岡市)が、独自の会員制度でシニア層と外国人の集客に成功している。
シニア向けに導入しているのが、「シニア倶楽部」。60歳以上を証明する本人確認証を提示すると、その場でカードを発行する。「シニアの方向けに、記載書類などは一切無く簡単に完了することを意識しました」(リユース事業部統括責任者青木武彦氏)
HPでも積極的に告知する
会員には販売5%オフや買取り10%アップ、14・15・16日のシニアデーには全品10%オフの特典がある。「シニアデーは年金の受給日を目安に設定しました。年金が出てから買うわ、というお客様が結構いらっしゃるんです」(青木氏)。
なかでも人気なのが、商品1500円から配達料無料の配送サービスだ。冷蔵庫や家具など大型のもの以外にも、「近所だけど、多く買いすぎて一人で持ちきれないから一緒に台車で押して持っていくなんてこともあるんですよ」。
総合リサイクル店ハウマッチ・ライフ3店では、会員制度が後押しし、全体の20%以上がシニア層になっている。
また同等に、海外客向けにも「外国人会員制度」を導入。パスポートや在留カードを見せると、カードを発行。販売価格5%オフになるなど特典がある。留学生など在日外国人に需要があると言う。
「リサイクルショップは、特にシニア層や外国人に需要のあるもの。ですのでこういった特化型のアプローチを行い、差別化を図っています」。
同社では一般客向けにメール会員サービスも行う。会員はハウマッチライフで3万人、全社では5万人に上る。
410号(2017/02/25発行)6面