ヤマダGのインバースが明かす、中古PCの玉不足解消法
2017年03月28日
直接買取を強化で
ヤマダ電機グループで中古PCなど扱うインバースネット(神奈川県横浜市)が商品調達力を上げている。PC市場は新品の出荷台数が減少し、比例して中古の排出も減少。多くの事業者は玉不足に喘いでいる。同社は一般企業への直接営業で買い取りを強化し、それをカバーした。集めた在庫を販売に結びつけ、2017年2月期は売上高100億円を突破。過去最高を記録した。
インバースネット本社に併設されたショールーム。PCがズラリと並んでいる
同社は一般企業への接点を増やすために、各部門の垣根を取り除いた。2年前に継承したBTO(お客のオーダーで組み立てる半受注型の新品PC)事業で新品販売を行う際には、不要になったPCの買い取りを提案する。その他にも、レンタルや修理など、顧客の需要にあわせて担当部署以外のメニューも提供するよう変えた。
「昨年は、BTOをひとつの武器に各部署の融合に力を注いだ。アプローチできるメニューが各部署とも増えたことで全体の売り上げを上げることができた。今期はさらにうまくシナジーを生みだしていく」(吉岡浩之部長)
商品幅も広げており、スマホやタブレット、デジタルカメラなどPC以外も買い取ったり販売できるように進めている。
インバースネット取締役営業本部 吉岡浩之部長
412号(2017/03/25発行)2面