チケットゾーン、イメージ打破で「金券のコンシェルジュ」に
2017年04月25日
「エクスチェンジ」打ち出す
金券販売・外貨両替店を1店運営し年商約78億円を上げるチケットゾーン(大阪府大阪市)が、今春以降に屋号とブランドイメージ刷新を計画している。
大阪駅前第2ビルにあるチケットゾーン店舗
同社はエクスチェンジ(外貨両替)を前面に打ち出した屋号を想定し、その中のメニューの一部として金券を継続して扱う方針。訪日観光客増加で両替ニーズが増す中、外貨両替でブランディングして外国人客取込みを図る。「外国の方には金券店での両替が浸透していない。今後の認知度向上を考えると、両替を押すと効果的なのではと考えました」(松村肇社長)。
金券の買取販売は発行券種の減少や競合店との価格競争で市場環境が厳しく、従来の販売方式の継続だけでは成長戦略を描きにくいと話す。そのためにもインバウンド需要に目を向け、外貨両替重視に舵を切る。
同社はこれまでの金券店のイメージ打破を掲げる。「金券のコンシェルジュ」(松村社長)を標榜した接客方法や、店内の待合スペース設置、著名デザイナーによる内装設計が奏功。普段金券店を利用しない若い女性客等の開拓を続ける。
金券の買取販売を維持しながらも、外貨両替でのブランディングで成長を図る。
チケットゾーン 松村肇社長
414号(2017/04/25発行)1面