キヤノン 中古市場でも期待、スマホで正規品判定アプリ
2017年04月28日
中古市場での活躍も期待
キヤノンITソリューションズ(東京都品川区)の、スマホで正規品を判定できるアプリ「C2V Connected」がメーカー等で注目されている。
判定結果画面から自社HPやSNSなどに消費者を誘導できる
消費者が商品に貼付または同梱されたIDタグをスマホで読み取ると、インターネット経由で簡単に正規品かどうかを確認できる仕組み。シールタイプやカードタイプなどバリエーションも豊富に取りそろえる。コストは1枚数円から(50万枚以上の場合)。スマホで行った判定履歴がサーバー上で記録され、日時や位置情報も確認できるため、消費動向の把握にも繋がる。「このタグがあることで、違法業者への抑止力にも繋がっています」(斎藤智秀上席執行役員)
斎藤智秀上席執行役員(右)と伊藤正紀上席執行役員(中央)、湯浅英之課長
中古市場での活用も期待できる。「鑑定士が鑑定した商品、正規品と判定した物にタグをつけ流通させて、購入者が正規品判定を行う利用法が考えられます」。
3年前、中国で自社製の非正規品カメラの販売を防止するために開発し、「その抑制に大きな効果が出ている」。現在中国で導入が進むと共に、日本国内でも自動車部品や化粧品、酒類などで導入の検討が進んでいる。
二次流通市場で、高額品流通を活性化させるには、このようなツールを導入し消費者の安心感を補完することも一つの策かもしれない。
414号(2017/04/25発行)6面