ブランド古物市連絡協議会、市場参加の方法が変わる?
2017年06月28日
複数市の出品簡単に
代表的なブランド系古物市場の主催者らが開催する「オークション連絡協議会」で、規約の標準化や、出品インターフェイス統一に向け検討を開始した。参加しているのは、6つの市場。
出品シートや出品インターフェイスを統一し、複数の市場に参加する際の利用者の入力コストをカットする。運営者側も、データを流用することで効率化を図る。
入会基準や、競りのルールも統一を目指す。議題に挙がっているのは、例えば「競りのふり直し」。相場を大きくはずれて競り上がった場合、落札バイヤーの依頼でふり直しを行うことがある。だが、出品者や他のバイヤーの不満につながるなど各市場で問題になっていた。同協議会でふり直しを減少させる施策を探る。
落札商品の中に不正品があった場合に行う後交渉も、期間がバラバラだったものを1年間に統一していく方針だ。
その他、盗品やニセモノなど不正品の情報を共有し、悪質なケースは各市場から参加者にフィードバックすることも決まった。
「フリマアプリなど業界を脅かす存在の台頭で、市場間の結束が強まった。業界全体を健全に成長させるために、市場間の協力体制をつくりました」(日本オークション協会 小林裕昌共同代表)
同協議会は、市場主催者らが情報交換を行っていたものが発展してできた。5月29日に、第6回目が開催された。
418号(2017/06/25発行)3面