ココナッツディスク、創業40年迎える中古レコード店の歴史

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「ルーツを辿る」

ココナッツディスク、創業40年迎える中古レコード店の歴史

2024年12月10日

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ルーツを辿る

オールジャンルの中古レコード・CDを扱うココナッツディスク(運営:ワンネス、東京都三鷹市)が、来年3月に創業40年を迎える。「ココ吉」の愛称で知られる吉祥寺店を中心に、ファンから支持を集めている。どのような歴史を歩んできたか。里村真和社長に聞いた。

知識共有し合う店づくり

マニアから直接レク受け
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ココナッツディスク 吉祥寺店は「ココ吉」の愛称で親しまれている吉祥寺店は「ココ吉」の愛称で親しまれている

ココナッツディスクの1号店が開店したのは、1985年。元ミュージシャンの里村社長が運営していた音楽スタジオの隣の物件が空き、中古レコード店を構えていた友人に勧められ、石神井公園店を出店した。

「ココナッツディスクを始めるまで、レコードの売買をしたことはなかったです。1985年はレコードとCDが入れ替わりつつある時代で、うまくいくか不安でした。最初の石神井公園店はスタジオの受付もできましたが、相乗効果はあまりなかったです(笑)」と里村社長は振り返る。

中古専門店として、当初から輸入ではなく買取りで仕入れていたが、思うようにできなかったという。ネットが普及する前で情報が調べにくく、査定がままならない。そこでレコードに詳しいお客から、素直に教えてもらうよう尽力した。まめな入荷連絡でリピートにつなげたマニアから、情報を聞く関係性を築いたことも。現場でファンと直接知識を共有し合う方式が、現在に続く礎になっている。

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第597号(2024/12/10発行)11面

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