グローバルトレード勝訴 セコム損保らに2000万円支払判決

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グローバルトレード勝訴 セコム損保らに2000万円支払判決

2017年07月11日

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中古ブランド店「東京ぶらんど」を展開するグローバルトレード(以下:GT、東京都港区)が、総合警備保障のセコム及びセコム損害保険会社、東京海上日動火災保険を提訴した件で、6月15日に東京地裁は、セコムの過失を認め、約2000万円を支払えとの判決を下した。

保険金不払い訴訟

平成24年12月16日の午前5時頃に東京ぶらんど新宿本店に覆面をした窃盗団がガラス製自動ドアを破壊して侵入。約2000万円の商品が盗まれた。

GT社は、セコムとの間で警備請負契約を締結しており、侵入者があれば防犯カメラのセンサーが働き、セコムに連絡がいくとともにカメラが侵入者を撮影するシステムになっていた。また、契約では、「フォギーユニット」と呼ばれる侵入された場合に、犯行を抑止するセキュリティシステムと連動した威嚇・視覚遮断用の装置が付いていたが、犯行時にはこれが作動することはなかったという。

GT社は保険金を求めていたが、セコムらはGT社の自作自演を疑い、また機器は正常だったとして支払いを拒否。盗まれた商品及び毀損した商品及び什器等の損害賠償と保険金として4146万8935円を求めて提訴していた。

「判決は当然の結果と言える。事件について自作自演を疑われるなど、当社の信用に関わる問題もあり提訴した。裁判には費用や年月もかかるため、中小企業では泣き寝入りしているところも多いのでは。今後はそういった企業の相談にも乗りたい」とGT社の牟田成会長は話す。セコム側が控訴した場合は、GT社も応じる考えだ。

419号(2017/07/10発行)2面

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