KDDIコマースフォワード、Wowma!が中古を優先視する理由
2017年08月03日
コスパ高い中古品提供へ
KDDIコマースフォワード(東京都渋谷区)が運営するネットショッピングモール「Wowma!(ワウマ!)」が、中古品の出店者募集を強化する。
Wowma!のトップページ
ワウマ!は、ディーエヌエーが運営していた「DeNAショッピング」をKDDIが譲り受け、自社で運営していたKDDIショッピングモールと統合して半年前にリニューアルしたもの。8月9日に、完全統合を行いTVCMなどもスタートする。
現在の出店店舗数は約5000店だが、出店申し込みが1万店入っており一気に規模が拡大しそう。ただし、中古の出店は1%程度と少ない。ユーザーにコストパフォーマンスの高い中古商品を提供するために、リユース店の出店を拡大する考えだ。リユース企業を誘致するために「買い取りを強化し商品を集めたい」という要望にも応える。出店ストアが参加できる買い取りの特設ページをつくり、消費者の不要品排出とマッチングする。
KDDIグループのauスマートパスは1500万人の会員があり、auウォレットのカード発行は2000万枚を超えている。その他にも、ビッグローブ、グノシー、ショップチャンネルなどグループサービスを合計すると月間7700万超えのUUがある。こうしたお客との接点から、ワウマ!に送客を行っていく方針だ。2019年度には1500億円の流通額を目指す。
ショッピングモールとして後発のため、出品にかかるコスト負担を軽くしている。2018年8月31日までに申し込めば入会金なし、月会費も1年間免除される。手数料も抑えている。クレジットカードやキャリア決済(携帯代と同時に支払う仕組み)の手数料込みで、成約の4・5〜最大でも9%。
「ワウマ!の中心利用者は30〜40代。中古への抵抗感が無いため、お得なリユース品を求めています。特に中古ブランドを強化したい」(江藤佳祐氏)
KDDIコマースフォワードECコンサルティング部 江藤佳祐氏
420号(2017/07/25発行)21面