グローバルトレード、質店の買収3社目
2018年03月02日
麻布十番のケイエス企画
ブランド品の買取販売を手掛けるグローバルトレード(以下:GT、東京都港区)が2月1日、「冨士屋」「blanc(ブラン)」の屋号で営業を行う質店ケイエス企画(東京都港区)を買収した。買収価格は非公開。神奈川のコレクションシバ、大阪のマルベニに続く3社目となる。
ケイエス企画のオーナー笹本賢三郎氏(左)とグローバルトレードの牟田成会長
ケイエス企画の売上高は約7億円、従業員は8名。オーナーの笹本賢三郎氏は、70代を超え体調面で不安を抱える中、事業承継の道を探っていたと言う。
「今後も残る従業員のことを考え、これまでに質店買収の実績があり従業員や看板をそのままの状態で引き継いでくれるグローバルトレードさんにお任せすることにしました」(笹本賢三郎氏)
同社は麻布十番に店舗を持ち、店頭小売りを中心に展開。
「場所柄、年間数千万円購入するニューリッチ層を顧客に抱える」(GT:牟田成会長)と同社が抱える顧客層が出口戦略の一貫として魅力的だったようだ。
これまでのケースと同様に、システム導入による効率化やGTが共同運営するブランドオークション、卸機能を活用し、品揃えの改善等を図る考え。
「1、2年以内に売上高10億円まで引き上げることは十分可能」(GT:牟田成会長)と話す。GTは今後も積極的にM&Aを手がける予定だ。
434号(2018/02/25発行)5面