全国ダーツの旅
~鳥取県~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
リサイクルマート安長店 坂田典子店長
「ココ、学割ある?」。今年のGW前半のある日、リサイクルマート安長店(鳥取県鳥取市岩吉)の坂田典子店長へニコニコしながら某大学の学生証を差し出したのは、開店時からの来店客である岡山に住む60代後半の男性だった。
「え、大学院生ですか?しかも、仕事場より遠い!」。大学は甲信越地方の名門校だった。「母校なんだ。70歳までに卒業したいと思って」。そう穏やかに語る男性は大阪にある企業の役員だ。
この店が開店した2003年当時から、男性は鳥取にある会社施設に訪れる際、店に来店するお客だった。店と坂田店長を気に入った男性客は、「今日も元気にがんばってる?」と声をかけてくれるようになり、時には従業員を連れて来たり、休日には家族を連れて買い物を楽しんでいた。しかし会社の役員に昇進してからは、鳥取の施設に来ることもなくなっていった。
リサイクルマート安長店外観
392号(2016/05/25発行)19面