週3日だけ開店 出張買取で勝負
総合リユースのすまいる(埼玉県北本市)は、実店舗での買取販売よりも出張買取・片付けを強化することで、業績を伸ばしている。
すまいるは創業約20年で、20坪の売り場で家電や古着、ホビー商材等を扱う。しかしこの実店舗は常連客から来店連絡を受けた場合などに限り、週に3日ほどしか開けない。
逆に同店ではライトバン1台を使って埼玉県の桶川市、上尾市、北本市を中心に不用品買取・片づけを月間50~100件こなす。すまいるは仕入れた商品を古物市場や雑品ヤード中心に売却し、「今のところ右肩上がりで売り上げを伸ばしている」(柳沢代表)と言う。
不用品買取・片づけを強化したのは、ピーク時に比べ実店舗が振るわなくなったためだ。
創業時は「リサイクル」という看板を掲げているだけで買取・販売ができていたと言う。しかし大手の参入や、インターネット普及で誰でも簡単にWEB上で売買できるようになったことが大きく影響。「お店を開けて待つだけじゃ駄目。うちのように小さな店が勝負していくには、積極的に外に出て商品集めをする必要を感じた」(柳沢代表)と話す。
すまいるが不用品買取・片づけを展開するエリアは、高齢世帯の利用者が多いと言う。重い家電や家具などを外に運び出して欲しいというニーズが大きいと話す。
386号(2016/02/25発行)18面