《Sharing Economy》宅配BOXで「お掃除ロボ」シェア
2018年08月16日
宅配BOXで「お掃除ロボ」シェア
伊藤忠都市開発と共同で
全国に3万棟超の物件に宅配ボックスを提供するフルタイムシステム(東京都千代田区)は6月、
入居者向けに宅配ボックスを使った「お掃除ロボット」等の貸し出しサービスを試験的に始めた。
対象の物件は品川区にある「クレヴィアリグゼ品川シーサイド 」。
同物件は伊藤忠都市開発が開発し3月に竣工した賃貸マンションで、106戸を持つ。
「掃除する時間がない」「ロボットを使ってみたいけど、高価で買うには抵抗がある」
といった単身入居者からのニーズを伊藤忠都市開発が吸い上げ、
フルタイムシステムがサービスに落とし込んだ。
入居者は事前に宅配ボックスの会員登録と利用申込みを行い、
ボックスに収納された「床掃除ロボット」や「窓拭きロボット」
を利用したいときに取り出し 、利用後に返却する。費用は無料。
現在、合計24区画ある宅配ボックスのうち3区画を使って合計3台のロボットを提供している。
同社ではすでに宅配ボックスを使た、マンション入居者向けシェアサイクルや 、工具、
折りたたみ式台車などのシェアリングサービスを、1500物件以上で提供していた。
宅配ボックスは通信機能付でコントロールセンターが24時間対応する。
また、マンション管理会社による管理により、
「ロボットの未返却など、もしもの事態があっても利用者をつきとめられる」(お客さま儲かる営業部 宮崎信寿係長)対策をとっている。
第445号(2018/08/10発行)7面