【注目の取り組み】西荻骨董好きまつり
2018年11月03日
20年めを迎えた骨董イベント
西荻骨董好きまつり
西荻骨董好きまつり
事務局 山本利幸さん
「まつりに出店する顔ぶれは、20年前からあまり変わっていません。以前はは土日の2日間開催していたのですが、現在は1日のみです。今後はできれば2日間開催に戻し、出店店舗を入れ替えられたら、と思っています」と山本さん。山本さんの店舗「駱駝」は、井荻会館のすぐ近く。アンティーク和硝子、和家具などを買取販売・修理をしている他、住宅や店舗のリフォームも手がけている。
「井荻会館が第一会場、第二会場は西荻の町全体」
今年20年目を迎える「西荻骨董好きまつり」が10月13日、井荻会館で開催された。年に2回春と秋に開かれており、「毎回、会場を待つ人の長い列ができるんですよ」と事務局の山本利幸さんは話す。井荻会館は地域の自治会が共同で運営している集会所で、戦前に建てられた木造二階建ての建物。畳敷きの大広間があり、重厚で落ち着いた佇まいは、骨董好きの雰囲気にぴったりだ。
「室内での開催なので雨の心配もなく、畳に座ってじっくり商品を見ることができるのが、このまつりの良さですね」と山本さん。元々、西荻は骨董品を扱う店舗が多く、多いときは75店舗ほどが店を開いていた。しかし、現在は40店舗ほどに減少している。西荻駅から徒歩で10分ほどの場所にある西荻会館。
山本さんは「このまつりに来るお客様の多くは、アンティークマップを片手に西荻の店舗をぐるりと回ってくれます。ここが第一会場で、西荻の町が第二会場なんです」と話している。次回は2019年4月に開催の予定。
▲井荻会館の前で会場を待つお客たち
▲1階の大広間の畳に座って、お店の人と話すお客たち。各店舗での滞在時間も長く感じられた
▲二階に続く階段。どっしりとした手すりが歴史を感じさせる
▲2階の中広間に入ったのは5店舗。比較的和風の商材が多かったが、2階では海外で買い付けたものも並べられていた
▲建物の外にも出店スペースがあり、大きめの商材を展示していた。右上の写真は、雪かきに使われていた木製の「ばんば」と呼ばれる古民具
▲17世紀のペルシアから昭和まで、幅広い古裂を販売していた店舗。コレクターのお客は、色褪せない天然染料の美しさを熱心に見ていた。お客の要望に応じてペルシア錦を裁断
▲江戸・明治の木版画を販売する店舗(左上写真)や、可愛らしい雑貨を並べる店舗など全部で27店舗(飲食含む)が出店した
▲会場にはフードのお店も出店。手作りのお弁当やおにぎり、スープ、スイーツもあった。
▲ドリップコーヒーのコーナーも。香ばしいコーヒーの香りが会場を和ませた
第450号(2018/010/25発行)11面