中古PCのオーエープラザ、6期連続増収今期20億見込む 通販とSSD独自開発で成長
2019年09月14日
中古PC事業を行うオーエープラザ(埼玉県八潮市)は、6期連続で増収を遂げている。仕入れた中古PCの大半で、内蔵ストレージを独自開発したSSDに取替え、ネット再販している。前期年商は14.4億円。今期は20億円を見込む。
SSDはSolid State Driveの略で、HDDと同様、記憶装置だ。HDDより容量が少ないが、衝撃の強さや軽量な面で利点があり、近年広がりを見せている。
同社が仕入れる中古PCは、法人のリースアップ品を業者間オークションで入札したもの。法人利用の場合は長時間稼働により、二次流通において不動リスクがつきものだった。そこで同社は、耐久性を確保すべく5年程前にSSDなどパーツの独自開発に乗り出した。「業界では先駆け」(王含宗CEO)という。
17年には「PASOUL」の名称で自社ブランドを立ち上げた。メーカーもパーツ開発を行うが、同社のように年式が異なる中古PCを一挙に仕入れる形式では、パーツが対応しないことがある。同社では中古PCに合う新品パーツをチューニングする技術を持つ。
PCの商品単価は、新品パーツを使用しつつも、同業他社に負けない価格を実現している。1台あたり2万円後半から3万円が中心。年間8万台を販売している。
現在、売上全体の8~9割を楽天市場、ヤフーショッピングで構成。ヤフショでは3年連続でエリアアワード南関東エリアスマホ・タブレット・パソコン部門の売上1位を獲得。楽天では、楽天認定講師店舗に選ばれるなど業績が評価され、加盟店向けにコンサル活動も行っている。
第471号(2019/09/10発行)5面