空き家活用、空き家と古物業者をマッチ 残置物の買取で
2020年01月30日
不動産業者らに空き家情報のデータシステムを提供する「空き家活用」(東京都港区)が、空き家所有者と古物業者をマッチングするプラットフォームサイトを今春にリリースする。残置物の整理・買取により、空き家の利活用を促すのが狙い。同社は東名阪の空き家情報を12万件収集している。
同社が「AKIDAS(アキダス)」の名称で提供しているデータシステムでは、自社のスタッフが訪問調査によって集めた空き家情報を掲載している。アキダスを利用する不動産業者らは、12万件あるデータの中から利活用できそうな物件を探し、所有者にアプローチできる。同社はこのシステムを月額利用料1万円〜の価格で提供し、収益を上げている。
空き家所有者向けにセミナーを開催
同社では行政と連携するなどして、大阪や東京で物件所有者向けにセミナーや個別相談会も開催している。そこでは、空き家の片付けに関する相談が多く寄せられ、「残置物の問題が、空き家流通の成長や利活用を遠ざける一因となっている」(和田貴充社長)という。
和田貴充社長
古物業者とのマッチングサイトでは、「親身になって片付け作業に寄り添える業者に参加してほしい」(同社長)と考えており、作業終了後に所有者からフィードバックをもらうなどして、業者の評価付けも行う予定。同社はこのサイトでも、業者からの月額利用料によって収益を上げる。
第480号(2020/1/25発行)4面