ブックオフコーポレーション、中古家電、独自に売買
2015年02月26日
ハードオフとのFC解約
ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)が2月17日、ハードオフコーポレーションとのFC契約を解約し、独自に中古家電の取り扱いを始めると発表した。これまでは子会社B&Hを通じてハードオフのFC店10店を展開し、そこで中古家電を取り扱っていた。
2社は創業以来互いのフランチャイズに加盟しあい、共に成長してきた歴史がある。リユース草創期を開拓してきた2社の関係が変わった。ブックオフの松下社長に経緯と胸の内を語ってもらった。
松下展千社長の決断
「全ての商材を扱えるようにケジメを付けないといけませんでした」
――いつ頃FC解約の話が持ち上がったんですか。
昨年秋頃から社内で議論を行って、12月末に相談役の橋本が新潟へ赴き打診。両社で話し合って当社がハードオフに加盟しているFCを解約する運びとなりました。
――ハードオフのFCに加盟していることで家電の中古売買に制限があった。やはり、そのことが原因ですか?
ブックオフの看板で扱えない商材を無いようにしたい。しかし家電はそうだった。全ての商材を扱えるようにするには、けじめをつけないといけませんでした。ハードオフを併設していない店舗では、消費者の方からも、なんで家電は買い取ってもらえないの?という声をいただいていたので。
――他社が運営するハードオフの店舗が同じ商圏にある場合、御社の運営するブックオフにハードオフを併設することができませんでしたね。しかし、これまでずっとその状況が続いていました。なぜ、今だったんでしょう。
ヤフーさんと提携して、店で買ったものを店で売るだけでなく、ネットも含めて販売する仕組みができつつあります。その中で、商材を広げることができる環境が整ってきたことがあります。
――具体的にいつから、どの業態、チャネルで中古家電の売買を始めるのでしょうか。
まだ、今後の事業展開をたてられているレベルではありません。すぐに広げられるほど甘くはない。今回の件は、絵姿を描いて準備したというより、まずけじめをつけてからという順番です。
362号(2015/02/25発行)1-3面