国内の金小売価格が1万円を突破

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国内の金小売価格が1万円を突破

2023年08月29日

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金相場がグラム1万円の大台に乗った。田中貴金属工業は8月29日、同社HPにて金の店頭小売価格が1万1円(税込)であると発表した。

田中貴金属工業が発表

金の価格上昇が止まらない金の価格上昇が止まらない

金相場は2000年のグラム1140円を境に年々上昇トレンドにあり、2013年にグラム5000円を突破。2020年のコロナによる経済の不透明感が増したことでグラム7000円台に急騰し、昨年からの円安トレンドで、国内の金価格が再び上昇傾向にあった。

リユース企業にとっては、こうした金高騰のニュースを見た顧客からの買取が増えるなど、ポジティブな影響が生まれる可能性がある。コメ兵では、24金小売相場が9000円を超えたあたりから徐々に報道を見たお客の来店が増加。同社は29日より、金小売価格がグラム1万円を突破したことにちなんだ買取キャンペーンを打ち出し、集客を進めている。

なおリサイクル通信でが今年3月に実施したオンラインアンケートでは、今後の金買取相場の予想推移について61.3%が「上昇」と回答しており、そのうち買取価格がグラム1万円を超える予想が4割を占めていた。

小売価格が1万円を超え、買取価格が9886円に達している現在、買取価格のグラム1万円超えがより一層現実味を帯びてきたと言える。

第567号(2023/09/10発行)1面

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