小江戸・川越市内の「きもの右左(うざ)は、現代風デザインの着物を多く取り揃えているリユース着物店だ。お店のコンセプトは「大人女性の知的おしゃれ着物」。洋服の中にあっても浮かない、今のニーズに合った着物の着こなしを提案している。異業種から転職した二人の兄弟の取組みを紹介する。
コーディネート例を店頭&HPで
着物、帯、帯揚げ、帯締め、草履などコーディネート例を多く見せ、着こなし提案に力を入れている同店
「上品に知的に着物を着こなしたい、大人の女性に向けた店づくりをしています」。そう話すのは、右左の木下鉄平さんだ。
同店が扱うのは、現代風のシックでシンプルな柄の着物だ。そのため、新古品の割合が高く、新古品と中古品の割合は4:6になっている。
また、Lサイズ以上の大きな着物を揃えているのも特徴で、着物店の多い川越にあって、他のリサイクル着物店と差別化を図っている。
ホームページも店内の雰囲気と連動させ、白を基調にしたデザインにしている。コーディネート例の提案を多く掲載し、特に写真撮影には力を入れている。「着物はネットでは売りにくい商材なので、ホームページは当店のカラーを発信し、来店につなげるツールと考えています」とWEB担当の木下大輔さん。約2年前からネット販売を始めたが、「HPを見て来店されるお客様が増えました」と鉄平さんは話す。
同店は店主の木下顕治さん・啓子さん夫妻、長男の鉄平さん、次男の大輔さんの4人で運営している。
着物の色が映えるよう、店内の内装は白を基調にしている。着物は重ねずに陳列。「重ねてしまうと下の着物を出し入れすることになり、ぐちゃぐちゃになってしまいます。点数は少なくなりますが、見やすさを優先しています」と木下鉄平さん
オープン | 2006年10月 |
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取扱い商品 | 中古および新古品の着物、帯、小物など |
客層 | 40〜70歳代 男女比/男:女=1:9 |
スタッフ数 | 約4名 |
備考 | ◎中古品:新古品の割合/6:4 ◎売り場面積/24㎡ ◎神奈川県で和骨董とカフェの店舗だった「右左」が、2006年に川越に移転。着物に特化した「きもの右左」としてオープンした。 |
408号(2017/01/25発行)11面