土屋鞄製造所 西新井本店(東京都足立区)
繁盛店の店づくり【vol.296】土屋鞄製造所、土屋鞄が自社リユース品の POP-UP STOREを開催
ランドセル工房を発祥とする土屋鞄製造所(東京都足立区)は使わなくなった自社製品を引き取り、修理をして販売するPOP-UP STOREを9月から全国3店舗で順次開催している。工房での修理の様子も含めて同社の取り組みを紹介する。
土屋鞄製造所 西新井本店
今回のPOP-UP STOREでは、小物を陳列する什器を新しく設置した
商品にはQRコードがついており、読み込むと製品名、当時の販売時期、手直し内容、販売価格がわかる
土屋鞄製造所が自社の鞄を引き取り、リユース品として販売を始めたのは2021年の秋。「当時は新品の売り上げに影響が出ると考え、ランドセル専門の店舗で販売しました」と、CRAFTCRAFTS部部長の笹田知裕さん。引き取り数は1年目が約600点、2年目が約500点。3年目からは財布などの小物も引き取り対象に加え、約600点を引き取っている。
4年目となる今年は7月と10月を引き取り期間とし、修理・メンテナンスが済んだ商品を順次POP-UP STOREで販売する。POP-UPは9月に西新井本店、10月~11月に自由が丘店、来年1月には京都店で実施する。今年は全体で750点を販売予定で、製品がなくなり次第販売は終了。価格は当時の販売価格と製品の状態から決定し、定価の4割から購入できる。
備考 | ●店舗の広さ/約70坪 (内、POP-UP STOREは約7坪) ●リユース品の店頭在庫/140点 ●備考/土屋鞄製造所は1965年、東京でランドセル職人が立ち上げた工房としてスタート。2000年に大人向け鞄の製造を開始。工房を併設した西新井本店と軽井澤工房店、大人向け革鞄専門店16店舗(国内12、海外4)を展開している。 |
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第592号(2024/09/25発行)19面