丸投げオークションの出品
落札予想価格ピタリで効率化
箱に詰めて送るだけの丸投げオークション代行「クイックドゥ」を手掛けるモジャックス(大阪府大阪市)。現在1日約600点、月に2万点を出品しており、出品数を伸ばそうとすればいくらでも伸ばせる体制を構築した。同社の出品効率アップのスゴ技を紹介する。
出品商品7カテゴリに分類
「出品効率を上げていくためのキモとなるのは『人、モノ(システム開発)、金』。出品アプリなどのツールをうまく使い回していくには人の力が大きいですね」。そう話すのは、モジャックスの山敷雅之社長だ。
同社の出品の流れは左記の通り。まず届いた商品を7つのカテゴリに分類。
また、それぞれの商材に適したマテハン機器(マテリアルハンドリング=物品搬送するパレットや折りたたみコンテナなど)に入れ、ローラーレーンに乗せて作業を行っている。真贋判定やコメント入力のたびに箱や袋に出したり入れたり、商品を下ろしたりといった無駄な作業を極力排除するためだ。
商品の撮影もスマホで行う。
さらにローラーレーンに乗せる前に落札予想価格を付け、基本データを入力する「仕分け」を行っている。同社の予想価格と落札価格の誤差はたった2%。98%の商品が予想価格で落札されている。
「独自のマーケティングデータにもとづいた精緻な相場予測を行っています。ここでの予想精度が効率化やKPI(重要業績評価指標)達成に大きく貢献しています」。
商品ランクを「甲乙丙」の3つのランクに分けて、それにより撮影枚数を変えている。写真は丙ランクの商品
(会社概要)
社名 : 株式会社MOJAX(大阪府大阪市)
代表/山敷雅之
創業/2011年8月
設立/2012年3月
従業員/100名(パート、アルバイト、パートナー含む。2016年10月現在)
売上高/約20億円(2016年1月期)
事業内容/オークションサイト・アプリの運営●オークション代行業務●ブランド品買取販売事業●総合リサイクル店舗運営●総合リサイクル事業●衣料リサイクル事業●法人向け販売代行事業●リサイクルコンサルティング事業●海外輸出事業
404号(2016/11/25発行)16面