《携帯&スマホAtoZ 第56回》発売2週間で1万円以上マイナス

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《携帯&スマホAtoZ 第56回》発売2週間で1万円以上マイナス

2016年12月10日

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第56回 iPhone7 / 7Plus発売の影響

新iPhoneシリーズ第3弾の今回は、iPhone7/7Plus発売の影響。新モデルが新旧iPhoneの買取相場にどのような影響を与えたのかまとめました。

中国国内発売が買取相場に影響 発売2週間で1万円以上マイナス

iPhone相場

〈買取相場傾向〉

・6、6Plusは、新モデル発売前から少しずつ下がり、1ヵ月後には落ち着いた印象。
・6S、6SPlusも発売前は6同様の傾向だったが、発売後は7の価格と似たような上下変動(1万円以上)に。
・7、7Plusは、発売直後から2週間で約1万円下がった(グラフの丸で囲った部分)後、増加傾向にある。

〈解説〉

6S/6SPlus発売時には各モデルの買取相場下落が最大3000円だったのに対し(詳細9月10日号のコラムをご覧下さい)、今回は1万円以上になった。当社ではこの違いの大きな要因は、「中国国内で同時発売されたかどうか」と分析しています。6S/6SPlusは同時発売され、7/7Plusはされていません。

中国での値動きの背景を時系列で解説します。(※中国と日本は同様の相場変動をします)

中国国内で同時販売されていない

⇒買気配が強いため各国が新モデルを買取強化
⇒SIMロック解除できないため各社在庫過剰気味に(※発売後1ヶ月頃には非公式だがSIMロック解除の装置が開発される)
⇒キャッシュフロー重視のため、各社が市場へ過剰在庫放出
⇒さらに価格が下がる
⇒販売が進み、徐々に在庫が減る
⇒供給が減ってきたため、相場が戻る

<将来予測>

ある程度相場は落ち着いてきているので、新旧モデルともに、極端な値下がりはないでしょう。

新モデル発売直後の相場下落の影響で6、6Sのモデルが売り急がれて、一部の店舗では買取制限した所があります。iPhoneは私たち事業者にとっては花形商材ではありますが、相場が変動し買取競争が激化しているので、利益にならない商材になりつつあります。

《携帯&スマホAtoZ》粟原浜一株式会社アワーズ
粟津 浜一 代表取締役

<Profile>
1979年12月岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院修士課程修了。ブラザー工業株式会社を経て、2009年株式会社アワーズを設立、社長に就任。中古携帯市場動向セミナーを数回開催。これまでに500以上店舗に中古携帯事業を展開、コンサルを行っている。

403号(2016/11/10発行)8面

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