ヨンドシーホールディングス、高級時計の羅針を子会社化
2024年10月23日
ジュエリーブランド「4℃」で知られるヨンドシーホールディングス(東京都品川区)は10月11日、高級ブランド時計の買取販売事業を展開する羅針(東京都中央区)を子会社化すると発表した。発行済株式の97.2%を取得。株式取得価額は104.9億円。12月2日に株式譲渡を予定する。
取得価額は105億円
羅針は東京と大阪に4店舗を展開する
羅針は2006年の創業。「GINZA RASIN」を4店舗展開する。昨年12月には心斎橋に新規店舗を出店した。2024年2月期の売上高は前期比23.2%増の185.8億円。営業利益は同56.3%増の15.6億円。
2021年11月にアント・キャピタル・パートナーズが運営するファンドに株式の一部を売却しており、同ファンドが羅針の発行済株式の70.4%を保有していた。
ヨンドシーの2024年2月期の売上高は、前期比で横ばいの394.6億円。営業利益は同5.9%増の21.0億円。ジュエリー事業は減収増益で、アパレル事業が売上を補っていた。2030年に向けた同社の第7次中期経営計画において、ROEの向上を図るためにM&Aや海外展開、新規事業など成長投資の実行を挙げていた。羅針の子会社化は、こうした戦略の一環とみられる。同社が持つブランドビジネスやウェブマーケティング、店舗開発のノウハウをいかし、成長性を高めるとしている。
第594号(2024/10/25発行)2面