買取専門店FCに加盟した企業のなかには、集客に苦戦するお店も多い。本部支援がある一方で制限もあることから、お店でやれることは限られる面もある。そんなお店の駆け込み寺的な存在として注目を集めているのが、VOYAGER(ボイジャー:東京都中央区)だ。同社は、買取専門店に特化した集客支援やコンサルティングサービスを提供している。
来店客が増えるウェブ集客を支援
GBPとデジタルチラシ
導線強化し来店促進
デジタルチラシのデザイン例。下部に店舗の概要等を記載する
「多くの買取専門店FCの加盟店は、折り込みチラシに依存したアナログな手法で集客しており、デジタル施策の知見が乏しかった。弊社では集客コンテンツだけでなく、集客の考え方を提供している」とボイジャーの杉未来代表は語る。
同社が行う支援は、既存の折込みチラシにウェブ集客を加え、総合的に店の集客力を高めるというものだ。「折込みチラシは配らないとダメというスタンスです。買取りの持ち込みで高単価な依頼は折込み経由が多いですから」
ウェブ集客の核になるのが、Googleビジネスプロフィール(GBP)だ。これの最適化を図り、そこからチラシ情報サイト「トクバイ」を活用したデジタルチラシへの導線を設ける。来店し接客したお客には口コミへの投稿をなるべくその場で書いてもらえるよう接客のアドバイスを行う。口コミ評価を高め、GBPへの投稿を欠かさず行いSNSのように活用するようお店に促すことで、来店客が増える循環を作っていく。「今のお客さんは、折込みと口コミなど2つ3つの情報を見た上で来店されており、複数のきっかけを作らないと来店にはつながらない。全ての媒体の最終集約地がGBP」。
第601号(2025/02/10発行)11面