大阪府古書籍商業協同組合が2025年2月に発刊した「大阪古書組合百年史」では、「若手が語る大阪古書業界『今とこれから』」と題した座談会が掲載されている。組合員の減少、市場の担い手の確保などについて、どのように取り組んでいこうとしているのか。松村明徳さん(モズブックス)、今木宏直さん(天地書房)、丸山潤一さん(栞書房) に話を聞いた。
協同組合の精神を次世代に
組合員が減ると
市場の活気がなくなる
大阪古書組合百年史
第五編
若手が語る大阪古書業界「今とこれから」
座談会出席者/
天牛正さん(天牛書店)
中尾嘉樹さん(中尾松泉堂書店)
藤沢何津土さん(藤沢書店)
松村明徳さん(モズブックス)
杉本信一さん(厚生書店)
田宮充さん(Cosyo Cosyo)
丸山潤一さん(栞書房)
今城祐樹さん(寸心堂書店)
大西宏治さん(ブックソニック)
正木隆清さん(リンク)
百年史で若手の座談会を企画した意図を教えてください。
松村 「若手」と言ってはいますが、参加者の年齢は40〜50代。古書業界ではその年代が若手で、今後組合を動かしていかなくてはいけない存在です。その若手が組合の現状や展望について、どう思っているのか、聞きたいと企画しました。
座談会の中では特に組員の減少についてページが割かれています。
第605号(2025/04/10発行)17面