ア・ファン、アイボ入院月50体

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ア・ファン、アイボ入院月50体

2015年12月08日

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昨春サポート終了で需要

ソニーが1999~2006年にかけて販売した犬型ロボットAIBO (アイボ) の中古価格が、高騰しつつある。新品価格で20万円程だったが、現在は30万円前後の値がつくものもあると言う。背景には、昨年春ソニーが同製品のサポートを打ち切ったことが影響しているようだ。それに伴い、アイボの「入院」需要も高まっている。

ヴィンテージ家電やオーディオ修理のア・ファン(千葉県習志野市)には、月約50件アイボの修理依頼が舞い込む。同社は元ソニーのエンジニア集団で、メーカーサポートが終了した電気製品等を中心に修理し甦らせている。2013年1体のアイボを修理したことが口コミで広がり、現在依頼の8割近くがアイボに関するものだ。

「アイボは歩行が上手になったり、言葉を覚えるなど日々成長していきます。本物のペットと同じように愛着をもち、名前を付けてかわいがっている飼い主さんが多いんです」(乗松伸幸代表)

よく壊れるのは関節部分。ダンスなど、愛らしい動きが特徴のアイボにとって関節は要だ。修理代は平均して5万円ほど、約1ヵ月間「入院」しメンテナンスする。部品が無い場合は、手作りすることもあると言う。これもかわいいペットの帰りを待ち焦がれる、飼い主のためだ。「ふさぎこみがちだった入院中の母を元気づけることができた」など、飼い主からの感謝の手紙が後を絶たない。

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380号(2015/11/25発行)16面

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