上場するリユース企業の2024年度中間決算(決算期2月・3月企業)が出揃った。前年同期並みの2桁成長を継続している。物価高のなか、新品と比べ割安なリユース品には追い風が続いている。ただ、トレカは相場下落の影響を受け、売上高が前年を下回っている。
トレカは相場下落影響し減収
ゲオ、販路拡大で
スマホ等が4割増
ゲオホールディングスの第2四半期迄のリユース事業売上高は、前年同期比13.4%増で推移した。主力の衣料・服飾雑貨が同18.6%%増と堅調に推移。また、スマホ・タブレットは店舗の増加やEC販売などチャネル拡大が寄与し同40.9%増と大幅に伸びた。一方、ブランド品等のラグジュアリーは同1%減で推移している。
コメ兵ホールディングスの売上高は同31.6%増で進捗。免税売上が好調に推移、金相場高騰の影響で地金の売上高が増加。ただ、急激な為替相場の変動により、時計やバッグの相場が下落。薄利の地金売上の増加も影響し、売上総利益率が低下した。同じブランド品を主力とする大黒屋ホールディングスの売上高は同9.3%減となった。買取り抑制による在庫水準の低下が響いて減収が続いている。
第596号(2024/11/25発行)7面